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東京藝術大学

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大学美術館2025.08.21

藝大コレクション展2025 名品リミックス!

 東京藝術大学大学美術館では、2025107日(火)から113日(月・祝)にかけて、「藝大コレクション展2025 名品リミックス!」を開催いたします。
 東京藝術大学は、その前身である東京美術学校の開校前から135年以上にわたり、学生の学びに役立つものを古今東西を問わず収集するという方針のもと、作品や資料の収集を進めてきました。そのなかには、歴代の教員や学生の作品、教材なども数多く含まれており、現在では約3万件を超える充実したコレクションとなっています。
 「藝大コレクション展2025」では、先人の作品に向き合い、描き写すことで深まる"学び"のかたちに光をあてます。コレクションを代表する優品とともに、模写やスケッチなど、これまで紹介される機会の少なかった作品や資料を新たな視点で紹介し、作家たちがどのように名作に学び、自らの表現を模索してきたか、その歩みにも迫ります。

〇芸大コレクション名品選 「名品と対話する秋」
 尾形光琳《槙楓図屏風》などの古画の名品をはじめ、令和5年度に修復を終えた高橋由一《花魁》などの近代美術の代表作を展示します。彫刻家・平櫛田中(1872-1979)が学生教育のために蒐集した「平櫛田中コレクション」など、退任する教員が今後の教育・研究への貢献を願って寄贈した作品も紹介します。

〇初公開!令和の新収蔵品
 手塚雄二《夢模様》など令和の新収蔵品を収蔵後初公開いたします。

〇特集展示1 「新収蔵品 小場恒吉「日本文様史」図版資料」
 東京美術学校で「日本文様史」を教えた小場恒吉(1878-1958)は、国内外の考古資料や古美術品の膨大な実地調査と緻密な模写を行い、文様史学の礎を築きました。令和5年度に新たに収蔵された小場の講義用資料集から、忍冬文様や宝相華文様に注目し、小場が構想した文様変遷の展開を読み解きます。

〇特集展示2 「うつしてまなぶ」
 先人の作品を「うつす」という行為は、古今東西の芸術家たちが自己研鑽のために行ってきた学習方法の一つです。こうした「まなぶ」ための模倣の成果は、豊富な図像を後世へ伝承していくことに繋がり、それらは創造の源泉として昇華されました。

 本特集では、狩野派ならびに住吉派の模本・粉本、西欧古典絵画の模写をはじめとする教育資料に焦点をあてつつ、名画に学んだ画家たちの取り組みをご紹介いたします。古典に倣い連綿と継承されたイメージが、新たな作品へと変奏されていく過程にご注目ください。

 皆様より助成いただいた賛助金により、大学美術館が積み重ねてきたこれまでの収蔵、修復から研究成果までを公開することができ、国立唯一の総合芸術大学としての本務を重ねることができております。いつもご支援いただいている藝大フレンズの皆々様には、この度の助成に厚く御礼申し上げますとともに、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

東京藝術大学大学美術館一同

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