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東京藝術大学

ホーム藝大21 和楽の美 邦楽絵巻「大和は国のまほろば」

演奏藝術センター2016.08.05

藝大21 和楽の美 邦楽絵巻「大和は国のまほろば」

東京藝術大学音楽学部邦楽科には、長唄、三味線音楽、箏曲、能楽、邦楽囃子、尺八、日本舞踊、雅楽の専攻があります。和楽の美は、こうした様々なジャンルが共存する藝大という環境を生かし、邦楽科ばかりでなく音楽学部の他科(西洋音楽)や、美術学部の教員、学生と協力して、専門の壁を超えた新しい邦楽の舞台作品の創作および上演をしています。

「大和は国のまほろば」は、平成27年度の和楽の美「ヒミコ」の流れを汲み、古事記・日本書紀の時代を取り上げ、新たに書き下ろした新作舞台を制作致します。倭建命または景行天皇の望郷歌とされる和歌「やまとはくにの まほろば たたなづく 青がき 山ごもれる 大和しうるはし」を象徴的に扱い、日本伝統の邦楽と新しい映像技術・舞台美術により、日本創生紀をイメージしたまたとない美しい舞台を創作します。邦楽演奏には、第一線で活躍する本学常勤教員である邦楽奏者、美術には日比野克彦教授率いる先端芸術表現科が一体となり日本の美を追求した豪華な究極の舞台を作り出します。また宝塚歌劇団のOGを客演に向かえ、フィナーレでは西洋オーケストラと邦楽のコラボレーションによる、音楽における伝統と現代・洋の東西の融合と共に、新しい時代を象徴する舞台が一つになった邦楽絵巻を展開します。
2020年に開催される「東京オリンピック&パラリンピック」に向けて、イメージカラーを五輪の「緑」とし、昨年の「序」に続き'世界の平和と芸術'をテーマに掲げ、この「和楽の美」公演において継続的に日本音楽の歴史を辿ります。

和楽の美は、本学の演奏芸術センター主催で平成14年に始まったシリーズで、美術や伝統音楽、舞踊などの専門家たちの自由な発想によって繰り広げられます。たとえばコンピュータグラフィックが用いられたり、あるいは美術学部ならではの最高の技術で驚くような舞台面が披露されたりするのも、和楽の美の楽しみのひとつです。伝統邦楽に詳しい方々にはもちろん、伝統にあまり馴染のない方々にも、充分御満足いただけるような舞台を制作いたします。幅広い年齢層の方々にとって楽しく、分かりやすく、親しみやすく、かつ本格的な、これからを生きる伝統芸能を知っていただける絶好の機会となることと思います。ぜひお楽しみにご来場下さい。(統括 萩岡松韻)



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himiko(400size).jpg 昨年の様子「ヒミコ」より