本年度も東京藝術大学美術学部工芸科が10月24日(金)から10月28日(火)にかけて銀座の秋の風物詩「銀茶会」のイベントの一つである、「藝大in銀茶会」を銀座伊東屋10Fにある HandShake Loungeにて茶道具等の作品展示を開催しました。
会期中に教員と学生が制作した茶道具を使用し野点での茶会が催しを行う予定でしたが、当日はあいにくの雨天により、やむなく中止となりました。
展示では、茶道というテーマのもと、教員、留学生や研究生を含めた大学院生、学部3年生以上の総勢73名、179点の出品をいたしました。来客数は1717名となり、昨年の来客数を約276名超え、この催しを盛況に終えることができました。
展示場所となるフロアにある個性的な家具を生かした、室内空間と作品の協調により、工芸品の日常でのイメージを広げ、一般の皆様に幅広い可能性を鑑賞いただく機会としました。今年度も図録を製作し広く宣伝を行うなど、工芸科の活動の理解を深めていただく活動をいたしました。
また、学生にとって、工芸が深く関わる茶道というテーマをもとに使用用途があるものを考え、自身の作品として制作する機会は、あらためて工芸科としての「もの作り」を見直すことにつながり、普段の制作とは違う目的と表現技法を模索することで、これまで以上に多角的な視野を求める必要性を実感できる経験となりました。
制作、搬入出、展示設営、観覧者とのやりとりまで学生も作家として関わることによって、今後学生が作家活動をしていくにあたり、一連の流れをより深く考え、マネジメントすることに関しても考える機会を作る事が出来ました。
藝大フレンズ会員の皆様のご支援により、このような活動ができましたこと、深く感謝申し上げます。今後ともご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。












