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東京藝術大学

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2021.04.13

藝大コレクション展 2020――藝大年代記を終えて

 この度、藝大フレンズの皆様のご支援のもと「藝大コレクション展 2020――藝大年代記」を2020年9月26日(土)~10月25日(日)までの会期で実施いたしました。

 東京藝術大学大学美術館が管理する収蔵品は総件数約30000件にのぼります。これらは日本近代美術および美術教育史上の重要な記録として、そして東京美術学校以来の芸術教育の教材として、歴史的に重要な役割を果たしています。大学美術館が定期的に開催する「藝大コレクション展」は、このコレクションの名品や歴史資料など、本学に蓄積された学術資産の豊かさを紹介する展覧会です。

 今回の展覧会は所蔵作品を、東京美術学校・東京藝術大学の学史上の記録資料、という視点からその意義を再確認する企画でした。

 第1部『「日本美術」を創る』では、開校年の1889年以前に登録された最初期の古美術コレクションを皮切りに、1896年の西洋画科設置に伴う最初期の洋画コレクションや、1900年のパリ万国博覧会出品作品、そして官展での政府買上品を辿りながら、それぞれの時代での収集活動の意義を問い直しました。

 第2部「自画像をめぐる冒険」では、卒業制作第一号の横山大観《村童観猿翁》をはじめとする卒業制作、そして100点を超える自画像作品を、年代順に網羅しました。さらに、1984年の現代芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)と学生の対話集会で使われた黒板を展示し、東京美術学校・東京藝術大学の学生たちの活動ぶりを、作品・資料を通じて紹介しました。

 今回助成頂きました賛助金は、本展にあわせて制作した16頁にわたるリーフレット制作の費用に充てさせて頂きました。今回の展覧会では、所蔵品を「学史記録」という文脈で読み直すための学術的な基礎調査とその成果発表を行うことが最も重要な作業であり、東京美術学校・東京藝術大学の学史に関わる学術的な研究成果を多く盛り込むには、簡易な制作物ではなく、図録に準ずる規模の印刷物を制作することが必須でした。なかでも第2部の自画像のセクションでは、自画像収集の詳細な変遷をたどることができ、同じく第2部のヨーゼフ・ボイスのセクションでは、1984年の来日当時の経緯および収集の経緯をまとめることができました。

 皆様より助成いただきました賛助金により、展覧会事業の質を向上させることができました。いつもご支援いただいている藝大フレンズの皆様には、心より御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。



東京藝術大学大学美術館一同



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(リーフレットから抜粋した自画像の一覧になります)

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