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東京藝術大学

ホーム「楽譜のいまむかし 〜ドレミとおたまじゃくしの1000年〜」終了のご報告

2016.12.01

「楽譜のいまむかし 〜ドレミとおたまじゃくしの1000年〜」終了のご報告

「楽譜のいまむかし 〜ドレミとおたまじゃくしの1000年〜」終了のご報告

《概要》

【展示資料】
・東京藝術大学音楽学部音楽研究センター所蔵の楽譜、約70点
・東京藝術大学音楽学部邦楽科、同学部小泉文夫記念資料室、東京藝術大学ジャワガムランクラブ、東京藝術大学附属図書館所蔵の楽譜、および当センタースタッフ提供の楽譜、約10点

【資料展示】
・会期:2016年8月30日(火)〜9月5日(月)
・場所:音楽研究センター閲覧室

【関連イベント】
1、ミニ・レクチャー
(1)「中世の記譜法」(講師:本学非常勤講師 吉川文)
(2)「20世紀以降の楽譜と記譜法」(講師:本学音楽学部音楽創造・研究センター特任助教 高橋智子)
2、ワークショップ
(1)「楽譜の分類と、西洋音楽の楽譜における音高表記法の基礎」(講師:音楽研究センター教育研究助手 大島俊樹)
(2)「シャープとフラットを通してみる、中世・ルネサンス時代における音階理論・記譜法・読譜法」(講師:大島俊樹)
・日時:9月3日(土)および4日(日) 両日ともに11:30〜15:30
・会場:音楽研究センター閲覧室


 2016年8月末から9月上旬にかけ、藝大フレンズの協力のもと、特別資料展示会「楽譜のいまむかし 〜ドレミとおたまじゃくしの1000年〜」を開催いたしました。
 お蔭様で、藝大フレンズにご助成いただいた当センター特別展示会も、一昨年と昨年に続き3回目となります。シモン・ゴールドベルクとベートーヴェンという個人の音楽家をテーマとした前2回と変わり、今回は楽譜の歴史という、より一般性のあるテーマとなりました。展示資料は主に当センター所蔵のファクシミリ楽譜です。ファクシミリとは、ヨーロッパの図書館などに所蔵されている写本楽譜や作曲家の自筆譜を復刻し、原物と同じ内容を閲覧できるようにしたものです。本展ではそのうち、10世紀頃から20世紀後半にいたる記譜法の歴史と多様さ、また、西洋と東洋の楽譜の違いなどが窺える資料を選びました。
 展示会場では時代・地域ごとにコーナーを設けました。西洋音楽の楽譜についてはさらに時代ごとにコーナーを分け、グレゴリオ聖歌のネウマ譜、中世からルネサンス時代の計量譜、バロック時代以前の器楽タブラチュア、古典派から近代の有名作品の自筆譜、20世紀後半における図形楽譜など様々な楽譜を展示しました。中には美術品としての側面を持つ楽譜、音楽史の教科書に登場する有名な写本、一方、スタッフの推薦によるあまり知られていない曲集も含まれています。また、日本および東洋の楽譜のコーナーも設け、日本をはじめとする東アジアの各種伝統音楽とジャワのガムラン音楽の楽譜も展示しました。これらの資料の中には、本学邦楽科、同ジャワガムランクラブをはじめとする当センター外の所有者よりご提供いただいたものもあります。さらには、記譜法史や楽典に関する書籍を紹介するコーナー、楽譜を実際に音の形で聴けるコーナーも設けました。
 また、関連イベントとして、当センタースタッフによるワークショップと、記譜法を専門とする本学教員によるミニ・レクチャーを行いました。ワークショップでは講師による五線譜の読み方やソルミゼーション(階名唱法)の解説に続き、聴講者全員で展示資料を実際に歌って音にしました。またミニ・レクチャーでは、中世の楽譜および20世紀後半の前衛音楽の楽譜について、レジュメや画像、録音や映像による実際の音の提示と共に解説がなされました。記譜法などについての解説に加え、現在の五線譜が長い歴史の蓄積の上に成り立っていることや、そもそも楽譜とは何かという基本的な問題も提起する内容であり、楽譜に普段接する機会の少ない方にもご興味を持っていただけたのではないかと思っております。
 会期全体で1000人近くの方にご来場いただき、特に藝祭期間中の9月3日(土)と4日(日)には会場全体が、子どもの方からご年配の方まで多くの来場者で賑わっていました。一つ一つの資料を熱心に見入る方、スタッフに質問をされる方など、強い興味を示してくださった来場者もいらっしゃいました。ワークショップ・レクチャー会場も、用意していた40席が満席となるなど、多くの方にご参加いただきました。こちらでも終了後に講師に質問をされる方がいらっしゃいました。

 本展は、スタッフであるわれわれ自身が当センター所蔵資料の多様さについて再認識したり、意外な資料を発見したりすることにもつながりました。また、来場者の皆様が熱心に資料をご覧になっている様子や、来場者アンケートでいただいた温かい声は、われわれにとって大変励みとなりました。
 本事業は、当センターの今までの展示会の中でも特に大規模な試みとなりました。その規模に見合う充実したパンフレット冊子、展示用パネル、キャプションなどを作成できたことや、多くの方にご来場いただき、事業を盛況のうちに終えることができたのは、一重に藝大フレンズからのご支援があったお蔭です。事業実施にご理解とご支援をいただきました藝大フレンズ会員の皆様に、心よりお礼を申し上げます。

<写真>上から順番に

左:展示会場の様子 右:ワークショップおよびミニ・レクチャー会場の様子

左:楽譜に関するワークショップ 右:20世紀以降の楽譜に関するミニ・レクチャー

左:中世の楽譜に関するミニ・レクチャー 右:ストラヴィンスキー≪春の祭典≫の自筆譜ファクシミリ

左:20世紀以降の楽譜のコーナーより 右:「美術品としての楽譜」のパネルより

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